赤城山南東花めぐり日記

ぐんまフラワーパークの見どころ情報によると、クリンソウが咲き始めた、とあった。私も咲き始めたのを見ていたので、駆け足で満開になり直ぐに散ってしまう予感がし、撮りたかった。

それに、満開のあやめを撮りたかった。これも、のんびりしていると・・・。

いつも通り家を出て、途中にある波志江沼公園に立ち寄る。目当ての花は無かったが、それでも何か・・・、偶然を期待していた。

　すると、南入口の階段状の土手に朝陽を浴びて輝く松葉菊が石垣に沿って咲いていた。

花火がパッと開いたようなピンクの鮮やかな花だ。

屈んで斜め横から見下ろすと、花弁が沢山の羽のように見え、それが回転して舞い上がる竹とんぼを連想していた。一斉に舞い上がる壮観なイメージは気分爽快になる。

石垣にそっと咲く自然な光景は、癒しの姿でもある。

夜空に、花開く鮮やかな花火のようにも見える松葉菊も、現実はパッと消えずに、やがて萎んで枯れてゆく。それは、未練とも無常とも映る。

人生も似ていて、未練や無常を道連れに生きている。