【ハローあおい】色をまとった点描の灯が、段々畑のような等高線図を描き出していた

 風もなく快晴で暖かな日になった1月5日、イルミネーションを太田北部運動公園に撮りに行く。午後5時半点灯なので、それまで周辺をブラブラ歩き、面白そうな撮影ポイントを探した。

 こんな時間が、気持ちも解放される楽しい時で、期待感もあり、共感する写真が撮れるかな?とちょっとした不安もあって、少し緊張感もある。

 点灯して目の前に広がったイルミネーション、想っていたより暗い雰囲気。明るい華やかさとはちがった印象だった。
広い面積に及んでいるのに、何故か暗い。立体物のオブジェみたいなイルミネーションがないからせいか?
 配線密度のせいもあるだろう。ネモフィラや芝桜の花を縫って配線しているのだから・・・。

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最初、絞り優先で撮ったところ、秒単位のシャッタースピードで、ぶれた写りだった。三脚は使用できない(見物人の邪魔になる)ので、一脚での撮影だった。
 そこで、絞りを開放にしてマニュアルモードで撮ることにした。ぶれないぎりぎりのシャッタースピードで、撮ることにした。結果は、暗い写りになった。(良いカメラとレンズを持っていた昔を思い出し、少し悔しい気分になった。が、今が大事と、雑念を振り払った。)

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斜面を上ってくる二人連れが、微かに見えたが、ペアかどうか判断できない明るさ。

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アップして、パチリ。どうやら、夫婦連れの様だ。
ブルーの雰囲気の素晴らしさに感動した。ステンドグラスに射し込む月光の様な雰囲気を想像していた。

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イルミネーションの丘の斜面は、段々畑のような等高線図を描き出していた。

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停電したナイター球場、観客席のカラーのペンライトの点描の灯、とイメージは膨らんだ。

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雰囲気に慣れるのに伴い懐かしさが増し、段々畑の自然の景色が鮮明に浮かんできた。田舎人間の憧れの田園風景なのだ。さらに、子供の頃の夏休みの自由工作の宿題で、厚紙から等高線図(5万分の1の地図)を切り抜き、それを重ねて作った赤城山の模型を想い出していた。印象に残っている体験だった。ホッとして心が解放される瞬間に、懐かしい子供の頃が蘇ることが多くなった気がする。illum173.jpg

とにかく、幻想的な世界に浸りながら、ひたすら、パチリ。

癒されながら撮影した感動体験だった。

 帰りに、駐車料金を払うのに大慌て。日没前に入ったので入場時の駐車券を取らずに入れたが、この入場券がないと清算できなかったのだ。知らなかったぁ~。

 慌てて車を降りて反対側にある入場券を取りに行く。冷汗が噴出した。後に続く車が大人しかったので助かったぁ~。
 しっかりと、イルミネーションの世界から現実に戻った瞬間だった。


投稿日:2019年01月12日

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